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2019年1月鵠沼海岸にて
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先日航空会社業界の方のお話を伺った。JALやANAのような従来型フルサービスの航空会社、スカイマークやエアドゥなどの低運賃航空会社に ピーチやジェットスターのようなLCCがあるが、1990年後半に新規参入した低運賃航空会社は従来型航空会社と同じビジネスモデル上でコスト削減を行ったもので、LCCは別のビジネスモデルということであった。
LCCはIT技術を利用した空席予測によるダイナミックに変動する価格や 要員のマルチタスク型の業務フローによる生産性向上、柔軟かつ効率的な運航スケジュールによるコスト削減など従来の発想ではできないモデルにより成り立っているらしい。また、最も異なる点は、すべての生活者をターゲットにしているわけではなく、LCCでもいいと思う方々のみがターゲットであり、その方々のニーズに合わせたサービスになっている点である。比較的裕福な方でもLCCファンは存在するとのことである。 なお、LCCだから 安全ではないという 見方をする方がいるそうだが、LCCは単一機種で きわめて効率的な整備体制が整っており、多様な機種を持ちスキルが求められる従来型航空会社よりある意味 リスクは少ないとの話もあった。 おそらく、今後金融業界でも同じことが起きる。LCC的な銀行や証券会社の登場に従来型金融機関はどう対応するのだろうか? ちなみに、比較的LCCに前向きではなかったJALでもLCC参入にむけた準備が進められているそうだ。
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「アドタイ・デイズ 2019(春)」で 富士フイルムの方とHISの方のお話を聞いた。
共有のテーマとして写真があげられ、非常に興味深い話をされていた。 写真の概念が大きく変わった。昔は写真は思い出を保存するためのものだった。いまは、コミュニケーションツール。その違いを理解できないとよりよい商品・サービスを提供できないが、社内で理解できない人に 理解してもらうのが大変 とのことであった。 私も講演でなんどか 同じような話をしたことがある 「電話の概念も変わった、カメラの概念も変わった。 この先銀行の概念も変化しますよ。」当時は金融機関の役員の方でこの話に素直に共感できていない方も多かったことを思い出す。今 まさに銀行の概念が変わりつつある中、変化に気づきよりよいサービスが多く生み出す金融機関を応援したいと思う。 美容師やネイリストなどフリーで働く方々が住宅ローンをするのが大変という話を聞いた。
勤務先や職業の安定性などを中心にみる従来の審査ではローンを借りるのが非常に難しいという。 頑張って独立し、お店を持つために事業性融資も必要。さらに頑張って家を持ちたいが住宅ローンを申し込みをしても 審査が通らない。 職業の特性に合わせたスコアリングを行い、貸出金利を決め、ローンを実行する。リスクが異なる複数の業種のローンを束ねてそれをクラウドレンディングと紐づけるなどできないだろうか? 昔は産業を育てるための業種別の共済型の融資みたいなものがあった気がする。 改めて、原点に帰り、デジタルを活用したサービスで産業と人を育てる取り組みを作ることができないだろうか? 先日高知県中土佐町のゲストハウスでお遍路の旅をされている方々とお話をする機会があった。朝から早く起き、各地を回りお参りをして、宿泊をする。それぞれの地域でおいしいものもたべ、宿で人と会い交流する。お金も時間もかかり、健康じゃないとできない 究極の道楽ですよ と皆さん言われていた。とはいえ、安く上げるため、安い宿を探すのも大変、外人お遍路さん向け地図には最新のゲストハウスが掲載されているが、日本人向けの地図には従来型ホテルや宿が中心、仕方なく 外人向け地図を購入し使っていますとのこと。皆さんで 次はどういうルートでどこへいく、どこへ泊るなど どこの宿はいいなど 情報の交換がかなり詳細に行われる お遍路さんのコミュニティが存在することを実感。
話を聞いて、スペインの銀行で長期バカンスでくる方々に彼のニーズに合わせ、別ブランドで展開するサービスを提供する銀行があったのを思い出した。 お遍路のために、お金をため、健康を維持し、旅をするためのサービスに特化した銀行ブランドを作ってはどうだろうか?お遍路ルート案内、宿泊情報、飲食店情報に関連の予約や決済サービス(ATM位置情報を含む) さらには、ローンや積み立てなどなどの金融サービスがついた お遍路さんに特化したスマホ銀行の登場を期待する。 なお、私と話された方々は久しぶりにお遍路さん以外の方と話ができてうれしいと話されていたのが印象的であった。 某アパレルで服を購入するとメールが届き、買った服を着た写真をアップするとポイントがもらえるサービスに誘導された。ファッション誌にあった読者モデルの掲載を自社のアプリ上で購入者にやってもらるものであり、それを見た人はコーディネイトの参考にし、気に入ればクリックし購入できる。写真をアップした人にはポイントが付く。
RoomClipという個人が部屋の写真アップするサイトは 部屋の飾りつけの参考になり 気に入った商品にリンクが貼られ購入も可能である。ここにはスポンサーがつく。 インスタグラムの料理の写真から、料理をタップすると食材のセットが購入できるアカウントもある。 人がものを買いたいと思ったときにすぐ 購入できるようにするサービスであり、人がものを買いたいと思う場を提供するサービスでもある。欧州の金融機関はECサイトと組み、購入のためのローンも即時に実行可能にしている。購入のきっかけを提供するビジネスはますます拡大しそうである。 最近 スタートアップ企業をはじめ 新しめのビジネスモデルをしている方の話を聞くと 個人向けのサービスであっても、法人と契約することで、その顧客や従業員にサービスを提供するというB2B2Cモデルが多いのに気が付く。自分で新たに個人顧客を獲得するよりも効率的でコストもかからず、リスクも少ない。中間に位置づけられる企業は自社の顧客や従業員の満足度向上につながりプラットフォーマーとしての利益もある。当然、サービスの提供を受ける個人も質の高いサービスが受けらえうれしいというWin-Win-Winの構図である。
従来金融機関は中間的な位置づけの企業のサービスであったため、その位置づけを好むが、サービス供給側の位置づけになることもそろそろ考える必要がある。ネットで他社から自社のAPIが選ばれるようになることをすぐ考えるべきである。他業態のリアル店舗でデジタルの金融サービスを提供するのも一般化するはずである。 欧州の金融機関では選ばれる金融サービスになるためB2B2Cモデルの中間的法人向け営業が組織化されているところもある。いずれにしても、今までのビジネスモデルを変更するために何をしないといけないを考える時期にきている。 ソニー銀行とクラウドクレジットが開催するクラウドファンディングに関するセミナーに参加した。
日曜日昼に銀座で開催されたセミナーでは、参加者はクラウドファンドに関する概要の説明を熱心に聞いていたい。 いくつかのタイプがクラウドファンディングにはあるが、いずれも預金、投信、債券(公共債/社債)、株式など従来型の商品の枠に入らない 商品であり、その提供が徐々に 広がっていることを感じる。 まだまだ 供給量の安定など課題も多いと感じるが、幅広い金融機関が前向きに取り扱いをすることで投資家のすそ野が広がりマーケットが拡大することを期待する。 従来型の金融機関でも、商品の特性を理解し、新しい商品を適切なチャネルで地域の顧客に提供する態勢が必要になってくるだろう。 プレマーケティング的な販売手法という方法も検討してみてはどうかと思う。 某金融機関のコンタクトセンターに手続きのため電話をかけた。
最初は機械が応答し、口座番号などの入力を促し、その後オペレータへつながる。 ここまでは、予想通りだったが、オペレーターとのやり取りの合間に キャッシュカードの暗証番号の入力による本人確認や 手続き内容の承認確認は相手が機械に代わり応対。 人とデジタルが融合した応対フローになっていた。 たまにしか使わないので、気づかないが着実にリアルとデジタルの融合フローが浸透しているようである。 おそらく 店舗でも同様な融合が進むだろう。 より多くの金融機関が同じ取り組みができるように応援したい。 AIに関する本を読み、イベントにでるとAIがビジネスを変えている例が増えてきている。
AIによるリコメンド精度が向上すると 注文前に商品が届き、気に入れば注文、気に入らなければ返品という流れもできるらしい。 これにより、低コストの返品プラットフォームが生まれることになり、さらにそれが活用される。 いつ実現されるのかわからないが きっと実現するんだろう。 金融の業務では不備の追及に多くの時間が費やされ、不備がおこらないようにするためにもさらに多くの時間が費やされている。 不備の発見がAIにより効率化され、さらにAIをつかった自動補正が可能となれば、全体として大きな時間が短縮化されるが、そもそも不備が起きる前にAIがアドバイスする方が効果が高いかもしれない。 また、不備がない情報を共有することができればさらに効率は上がる。 単に既存作業の置き換えではなく、AIをどのように使うかを考え、業務を変えることで効率性や正確性をあげることがより重要になってくる。そのためには他社との共有も必要になる。 現実には横断的な検討がなかなか難しい現実がある。 いずれにしても、AIの活用で世の中がどう変わるか 非常に楽しみである。 地方で地域金融機関の店舗が閉鎖になり、ATMすら撤去されていく中、コンビニや大手スーパーができ、流通系銀行のATMが増えている。
買い物で電子マネーを使う地元の方々も増えている。 話題のスマホ決済が使える店も確実に増えている。 地方金融機関がほぼ独占していた地方公共料金などの引落も流通系銀行でできるところが増えている。 最近 スマホを始めた。もっともっと使い方を覚えたいと インスタグラムを始めたいという地元の年配の方が言っていた。 地方でも、年配の方にもスマホは広がっている。 相変わらず、うちの顧客はスマホも使わない高齢者中心なので対応は後回しに、という地方金融機関も多い。 スマホが普及する前に着々とインフラを拡大する金融機関と、普及してから対応する金融機関 どちらが選ばれるだろうか? |